何がきっかけでどうなるのかなんてわからないもんだ

前職を退職して1年ほど仕事をしていなかった。
今日はそのあいだに受けたハローワークの3か月の職業訓練のことを書いてみようと思う。

 

場所はとある経理の専門学校。
教科書代の1万円だけで受けることができた。
受講者の年齢はバラバラで、20歳くらいの人もいれば50歳を超えている人もいた。
ひとクラスは20人ほどだったと思う。

 

年齢も職歴も違う人たちが黒板に向かって座り一緒に勉強をしている。
働きながら大学や専門学校に通うとこんな感じかもしれないと思った。
土日祝は休みで、学校行事やゴールデンウイークに合わせてたびたび休講になったから、実質は2か月弱くらいだと思う。

 

肝心の授業にはついていけなかった。
不安ばかりが募って、それを打ち消すようにひたすら復習をして、休みの日も家で練習問題を解く毎日だった。

 

当時スマートフォンを持っていなくてよかったと思う。
持っていたら、教科書を開く時間はずっと少なかっただろうから。

 

ここでは、勉強の内容だけではなく、勉強のしかたも教えてもらった。
・聴いて覚えるタイプなのか
・目で見て覚えるタイプなのか
・目で見て、声に出して、その声を自分で聴いて書いて覚えるタイプなのか

 

どうやらわたしは、一番めんどうな最後のタイプ。
図書館で読書はできても、試験勉強ができなかったのはこういうことだったのか。
「わかっているようでわかっていない自分」を知ることができたのも大きな収穫だった。

 

修了してから10年。
あのときのクラスメイトともう会うことはないかもしれない。
職業訓練に行っていなかったら、無職のあいだがとても苦しかったと思う。
仲良くなるまでに授業は終わってしまったけれど、それでも楽しい時間だった。


振りかえってみると、訓練を受けたことで今の会社に出会い、それが運動を始めるきっかけになった。
そして、運動を始めたことで、最高の幸せも最大の悲しみも経験した。
最大の悲しみのさなかコロナ禍になり、それがきっかけで時間ができた。
時間ができたことで自分と向きあうようになり、向きあったことで、また本を読みはじめるようになった。
本を読むことで少しずつ世界が広がり、これからの人生について考えるようになった。
人生について考えはじめると、自分の好きなことに、もっともっと時間を使いたいと思うようになった。
自分の好きなことに時間を使おうと思った結果、書くことを始めた。
書くことで頭の中が整理されて、精神が安定するようになった。←今、ここ。

 

 

ここからどうなっていくのか、先のことはわからない。
でも、きっとうまくいく。
そう思いながら書いている。