鳴き声をカタチにする四歳児の虚しさ

四歳のめいと一緒にブロックのLEGOで遊んでいた。
すこし前までは、大きさも形も色もバラバラで適当にくっつけているだけだったのに、今では全体をみて考えながら組み立てている。
子どもってすごいなー。

 

毎月会うだけでも成長を感じるのに、毎日一緒の両親の感動はどれほどのものだろう。
それとも、1ヶ月に一度だがら余計にそう感じるのかな。
と思いながら、私は私で船やらロボットやらを作っていた。

 

そんな中「はぁ…」と四歳児がため息をついた。
「どうしたん?」
「むなしい」
「………」

 

虚しい…?
イミワカッテルカ?

 

おそらく、テレビやYouTubeで聞いた言葉をつぶやいただけだと思うけど、みょうに大人びて見えるときがあるため、ちょっと心配になった。
あまり早く大人にならんでいいよ。

 

そして数十分後。
おっ、どうやら完成したらしい。
「なに作ったん?」
セミの鳴き声」

 

アナタ鳴き声をカタチにできるのね?

 

あっという間に過ぎた楽しい9月の連休だった。