セミの鳴き声で夏の始まりを感じ、セミの鳴き声で夏の終わりを感じる

もうセミが鳴いているのか。
そう思ってから、早いもので1ヶ月が過ぎた。

 

役割を終えたセミたちが、家の前や道ばたでひっくり返っているのを見かける。
命が尽きたものはそのままに、まだあるものは、起こしてあげる。
もうちょっと頑張れるなら頑張んなさいと。
起こそうと思って指を差しだすと、必死にしがみついてくる。
本能なのか。
まだ生きたいからなのか。

 

鳴き声でいちばん好きなのはヒグラシ。
でもヒグラシの声を聞くと、昔からせつなくなる。

 

春が終わろうとしても、秋が終わろうとしても、冬が終わろうとしても
これほど寂しさがこみ上げることはないのに。
夏が終わろうとすると、寂しさと同時になぜか悲しくなる。
秋は大好きなのにな。

 

 

 

昨日撮った空。
もうちょっと手を伸ばせば届きそうなのに、ずっとずっと遠くなんだね。