ツバメの子育てにも寛容な世の中になればいいのに

近所の家の軒下にツバメが巣を作った。
家を建てたばかりで、「汚したくないから取ってほしい」と依頼され、用もなかったため父についていった。
巣はまだ完成前で卵はなかったが、ま新しいオシャレな家のまわりには白いフンがたくさん落ちていた。

 

子どものころ、わたしの家にもツバメが巣を作り、何度か巣立ちも見とどけた。
親鳥が帰ってくると、思いっきり口を開けてエサをねだるヒナがかわいかった。

 

でも家を新築すると、頼んできた人と同じように父は巣を壊した。
ヒナを狙ってヘビがくるのと、新しい家をフンで汚したくないからというのが理由。
実際にヘビが家に入ってきたこともあった。

 

子育てのため懸命に作っている自分たちの家が、帰ってくるとなくなっている。
親鳥がかわいそうで、ハンガーストライキで抵抗したものの、たった一日すら持たなかったと記憶している。

 

ローンの返済が始まったばかりのキレイな我が家を汚したくない気持ちもわかるけど、今日もできれば壊して欲しくなかった。
それが無理なら、もう壊さなくてもいいように、今後は作らせない工夫をしてほしい。

 


でも本当は巣立ちまで見とどけてほしい。と思っている。
きっと子どもたちは目をキラキラさせながら、毎日ツバメの子育てを見守るだろうから。